やめたいと思いながら…打つ不思議

すでにお話したように、私は自身の問題として禁パチに取り組みました。
最終的に禁パチに成功した時は、とても簡単で楽しいものでしたが、それ以前の禁パチは、辛く苦しいものでした。
「今度こそは足を洗うぞ」と決心しても、給料が入ると吸い寄せられるように、ホールに入ってしまうのです。
その結果、またいつもの様に何万円も負けて後悔していました。
そしてまた「今度こそは絶対やめるぞ」と決心するのですが、しばらくするといつもの様にホールにいるのです。
激しい徒労感と後悔の念
「喉元過ぎれば暑さを忘れる」という諺がありますが、それでは心情を表現できません。
「賽の河原で積み上げた石塔を一瞬にして壊される」様な感覚です。
毎回毎回、私は激しい徒労感と後悔の念にかられました…
あなたも、この様な経験があるでしょう。
以前行ったアンケート調査では、ほぼ100%のファンがやめようと思ったことがあると答えています。
禁パチ志願者への質問
私が、禁パチ志願者から相談をうけた時には、まずこんな質問をします。
- あなたはパチンコをやめたいですか?
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やめたいから相談に来たのです。答えは全員イエスです。
次に、こう質問します。
- もしパチンコを始める前の自分に戻ったら、その時もまた、はじめますか?
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この質問の答えも、ほとんどの方が、「はじめません」と答えます。中には少数ですが、「こづかいの範囲で、嗜む程度なら」と答えた方もいます。
次の質問として
- 子供にも、将来パチンコをするように勧めますか?
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この質問の答えも、ほとんどの方が「勧めない」と答えます。こちらも少数ですが、「子供の自主性にまかせたい」等という回答もありました。
やめたいけど…やめられない
「やめたいけど、やめられない…」
本当に不思議な事だと思いませか?
普通の人から見れば、「やめたいのなら、やめれば」と思う事でしょう。
例えば、「仕事をやめたいけど、やめられない」というのなら、理解できます。
「家族の生計を支える必要があるから」等と何らかの理由があるからです。
ところが、パチンコの場合は違います。
正当な理由がある訳でもありません。
誰かに無理矢理、強制されている訳でもありません。
パチンコをやめるのに「物理的な障害」は無いのです。
にもかかわらず「やめられない」のです。不思議な事だと思いませんか。
その謎を解き明かす事ができれば、「やめられる」とは思いませんか。